lotus column 宝探し by Chijo
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 沈没した豪華客船タイタニックには、財宝が積まれていた?赤城山のふもとには、徳川幕府の遺した莫大な埋蔵金が眠っている?

 とかく「宝探し」なるものに目を輝かせる人は多いが、その実行には莫大な資金と労力が伴い、継続には強い信念が必要だ。

 法華経の第七章にも、数千万人の人々が優秀な案内人に先導され、最高の宝を手に入れるため旅をする譬(たと)え話がでてくる。

 この案内人とは誰あろうお釈迦さまのことで、宝とは「成仏のための唯一の方法」のこと。その価値の大きさを実感できるよう、目的地にいたる道は遠く険しく、それを乗り越えられればこそ、最高の宝を手に入れることができるよう描かれている。

 しかし法華経後半の本論部分では、趣きがガラッと変わる。遠く険しい道のりに耐えるというのではなく、いつでもどこにいてもお釈迦さまは導いてくれていて、皆が仏になる条件は始めから整っているんだよ、となる。

 時間も距離も含め、自分の作り上げたイメージにとらわれていては、いつも「自分だけが不幸」「自分が住むところ以外が良い世界」になってしまうだろう。最高の宝の在りかを見つけられるか否かは、自身の心の持ち方による。

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