lotus column うさんくさい by Taiko
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 「うさんくさい」とは疑わしさを表す言葉だが、これには語源の違う二つの意味が伝えられている。

 まず「胡散(うさん)」と書く場合、それは江戸時代に中国から伝えられた、ある焼き物のことを言うそうだ。一見すると、黒色の釉薬(うわぐすり)で上品に仕上げられ、高級な雰囲気を漂わせる器であったが、どうも安物らしいということで「胡散くさい」という言葉が生まれたとか。この場合の「くさい」は「〜らしい」という意味。

 もう一方は「烏散(うさん)」という薬。これがまるで効き目が無い上に、たまらなく「くさい」というのだ。

 ところで、お釈迦さまが差し出された、人間の煩悩に対する特効薬は、胡散くさいどころか効き目も抜群、烏散くさいどころか「色(いろ)・香(かおり)・味(あじわい)のどれを取っても最高のものを調合した」と経典に説かれている。

 世知辛い世の中だからこそ、最高の味わいを皆に堪能して欲しい。

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