lotus column 古今東西 by Shougyo
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 以前、朝日新聞の『天声人語』コーナーに、このようなコラムが掲載されていた。

 筆者には地方の大学で教えている友人がいて、「人間には三つの生き方がある」というのが彼の持論だそうだ。第一は、目標を定めてこつこつ努力する生き方。第二は、伝統や約束事などの過去を大事にする生き方。しかし、今の若者は第三の生き方、つまり「いま」にしか興味を示さない、と彼は嘆(なげ)く。

「未来を過去にする一瞬の過程が『いま』だ。そんなものを大切にしていたら、おいしいとか気持ちいいとか(中略)そんなことしか無いじゃないか」

 そう説いても、学生たちはいっこうに耳を貸してくれない。しかし、友人がキャンパスの片隅で続けている畑仕事に学生たちを誘うと、不思議と「いま」派の彼らが変容するとか。

「あれは『いま』だけの発想では通用しない。過去に学び、未来を見るからね」

 私たちが最高の人格を完成させる種=仏種(ぶっしゅ)も、過去・現在・未来の三世にわたる仏縁(ぶつえん)によって下されると、法華経には説かれている。素晴らしい思想は、時間や空間を超越するものなのだろう。

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