lotus column 明日がある?! by Shougyo
what's new

 普段、何かと私がご指導を賜っているM師が、ガンの手術を受けられた。そして幸いにも手術は成功し、布教の第一線に戻って来られたのである。

 術後のことが気がかりだった私は、ガン治療や再発予防に実績のある漢方薬剤師を知っていたので、紹介したいと電話で申し出た。ただし、さすがに人気者のM師には、方々からすでにその手の話が寄せられていて、治療法を選ぶだけでも大変だという。

 そんな会話の中で、M師はこうおっしゃった。

「再発は三年後かも知れないし、早ければ一年後の可能性もあると医者は言っとる。だけど日蓮聖人のご教示では、明日かも知れんということだからねぇ」

 こんなセリフが、ごく自然に出てくるのには恐れ入る。「人の寿命は無常なり……風の前の露、なおたとえにあらず」という、日蓮聖人のご教示が頭に浮かんだ。

 そう、私たちの明日の命は誰も保証してくれない。なのに医師は、最低一年を保証してくれたことになる。何となく、明日もあさっても、一年後も生きているような気がしているのが私たちだが、よく考えると明日さえ分からないのだから、今日を精いっぱい生きなればならない。

 私より、ずっと日蓮聖人に近い感覚をお持ちであろうM師は、短い電話の中で大きなことを教えて下さった。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.