今年もオリンピックがやってくる。早く、流れるように美しい姿。高く、遠く、そして強く……。
前回の「ソルトレークシティ・オリンピック」でも感動し、「パラリンピック」には勇気を与えられた。何がこんなに胸を打つのだろうか?記録に対する執念が熱気となり、テレビ画面を通じて伝わってくるからか。いや、選手達が若さを発揮し、目標に対して純真な心で立ち向かっている姿に感動するのだ。
スポーツばかりではない。企業戦士も、芸術家も、技術者も、時には経験の少ない若い僧侶のお説教もそうだ。男も女も、人間以外の一切衆生にも必ず美しい時代がある。
歳を取るに従って、そんな純真さを発揮することが困難になってくるようだ。その代わり、彼らの活躍に感動することが年々増えてきた。まぶしいくらいの美しさに、胸がつまって涙を浮かべることさえある。
年齢と共に失われるものは多いが、新たな世界も目の前に広がってきた。やはり仏さまは私たちに公平だ!
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