lotus column 本当の礼拝行 by Shougyo
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「物に栄えて心が滅びる現代の世相を座視するに忍びず、数名の仲間と相諮(あいはか)り、千日前アメリカン喫茶店の二階を会場として、二ヶ月に一回の人造りの集いを開き……」

 これは「現代の辻説法」と称して大阪で発足した法話の集い『合掌の会』が、三周年記念講演会の折りに発行したプログラムにある、堀田泰宣初代会長のお言葉だ。

 実際に周囲を見渡しても「今の世の中はカネがすべてだと思っている人間が多すぎる!」とか「何か大切なものを忘れているのでは?」といった言葉をよく耳にする。しかし、そのお嘆きはごもっともなのだが、高見に立って他人の行動に憤慨(ふんがい)し、自身を省みることがないようでは困る。

 ある塀(へい)に「張り紙を禁ず」の張り紙をすれば、翌朝その隣りに「張り紙を禁ずの張り紙を禁ず」という張り紙があったというジョークもあるが、そのようなことに陥(おちい)ってはしないか、私も含めてよく吟味(ぎんみ)しなければと思う。

「成仏の、道を聞いても尋ねても、己のものにせねば甲斐なし」

 行動を伴わない理屈だけに甘んじることの無いよう、自戒の念を込めて。

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