lotus column 心のエコロジー by Shougyo
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 いつの頃からか、新聞や雑誌・テレビ等に「環境問題」「環境破壊」という言葉が頻繁(ひんぱん)に登場するようになった。

 例えば醤油(しょうゆ)を買う時は、なるべくガラス製の一升(いっしょう)ビンを買った方が良いと報道されたことがある。プラスチック容器の使い捨ては資源のムダ使いとなり、燃やせば有毒ガスが発生する。その点、ガラスは何度でも使えるから「地球に優しい」というわけだ。

 一見これは、もっともな言い分に思える。ところがある統計によると、一本のビンを洗浄し再利用するためには、大量のお湯や水、それに大量の薬品を使用する必要があるという。また燃料によってお湯を沸かす際の大気汚染や、使用後の薬品を処理する際の水質汚染は、プラスチック容器の使い捨てによる環境汚染を上回るというのだ。

 確かに統計というものは、条件によって結果が大きく左右される場合もある。ただ「どちらが正しい」ということよりも、世間の物ごとや他人に対する判断を、一面の情報だけで下してはならないということだろう。

 それは善悪の区別についても同様だ。物ごとを必ず多面的・双方向的にとらえ「怒り・むさぼり・愚かさ・へつらいといった心の動きさえも、悟りに対し切り捨てず転換できる」と教えるのが法華経である。

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