lotus column 美しき調和 by Jouko
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 インディアンであるポビ族の長老が、こんなことを言っていた。

「地球はすべての生命を産む母である。人間ばかりでなく、草も木も魚も動物もすべて地球の子供たちである。そして海や川は母の血液、森や草は髪の色、鉱物資源は心臓や肺である。母なる地球は、それらが一つの輪になって調和の内に暮らしてゆくことを望んでいる」

 草も木も動物たちも、太陽の光を浴びて一つに融け合い、まったく自然で美しい。まさに母なる地球は、すべて生命を智恵と慈悲の光で照らし出す仏さまの姿をイメージさせる。

 人もまた、自然の営みの一つだ。だからこそ自然の掟(おきて)に従って生き死にしなければ、自らが苦しみを受けることになる。花でさえ季節を知って、可憐(かれん)な花を咲かせては散っていく。これも掟であり、人もまた同じなのだ。

 人はその掟の中で、仏さまから与えられた喜び・怒り・哀しみ・楽しみをかみしめ味わってこそ、心の稔(みの)りも大きくなり、自由になっていくのだろう。それは、ただ経験を積んで向上していくことではなく、感情さえも大自然のように美しく調和させて生きることを教えられているのではないだろうか。

 喜びも哀しみも、すべては仏さまの手の内……。じたばたしても始まらず、たとえ悟っても仏さまの中であり、いばることでもない。人が本来納まるべきところに納まり、それが楽で楽しい生活。それを実現させるのが法華経の教えなのだ。

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