lotus column 心の財 by Shouhaku
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 最近の女性は、確かに美しくなった。中には「ガングロ」「汚ギャル」なとと呼ばれる人もいるが、中高年の方々の中でも、ひと昔前に比べれば美容やファッションに気を使い、各人の個性を生かした魅力を持った人が増えたように思う。

 長期的な不景気で、今や「経済大国」という代名詞が似合わなくなった日本。しかし本当にモノが無いというわけではなく、相変わらずお金さえ出せば何でも手に入る恵まれた国には違いない。そんな日本の女性たちは、豊かな食生活等の影響で欧米人なみの体型へと近づいたことに加え、洋服や宝石・ダイエット・美容器具・整形などでさらに自身を飾るのだから、誰もがそれなりに美しく見えるのだろうか。

 しかし人と人の間には、決して外見の美しさだけで愛情は芽生えない。互いの優しさや生き様にこそ、魅力を感じるものだ。逆に、相手の言葉や態度に醜い心根(こころね)を感じ取って幻滅(げんめつ)したとたん、今までは「美しい」「かっこいい」と映っていた外見さえも色あせて見えてしまう。

「蔵の財(たから)よりも身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり」

 日蓮聖人がおっしゃるように、心の美しさは人生における最上の財=宝といえる。しかもこの美しい宝は、老いたり、失ったり、盗まれたりといった心配も無用だ。むしろ、すすんで人に振りまくほどに光り輝くものだろう。

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