lotus column 心とスピード by Shougyo
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 新年明けましておめでとうございます。

 さて、出し遅れた年賀状が、いまだに何枚か届くのがこの時期。きっちり元日に届くのは前年の12月に投かんされたものだけ、というカラクリは周知の通りだろう。こうした年賀状の特別取扱は明治32年(1899)に東京で始まり、明治39年(1906)の暮れから全国で適用されたそうだ。その歴史はもうすぐ百年にもなる。

 しかし考えてみると、年があらたまらない内から新年の挨拶の詞(ことば)を書くこと自体、やはり不自然な気がしないでもない。まぁこれも、合理化・利便性を追求するあまり発生した、副産物の一つということだろうか。そして今では通信技術の発達により、元日に打った年始挨拶のメールが、即座に相手へと届くようになった。

 大阪から東京まで徒歩で二十日かかった時代と、飛行機を使って一時間で行ける時代とでは、時間の流れる早さが何十倍・何百倍と違って感じることだろう。しかし、一向に変わっていないのは「喜怒哀楽」という人の心の動きと、それにともなう様々な悩みだ。

 今から三千年前、お釈迦さまは法華経のことを「本心を失った者のための良薬」とおっしゃった。いつの世でも変わらない心の問題を、今年も仏教から学んでいきたい。

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