lotus column 輝くまごころ by Taijun
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 不況にあえぐこの時代だからこそ、物に栄えて心に亡んだ結果から生じている様々な問題を、深く反省できる機会ではないだろうか。

「いつも三月、花の頃、おまえ十八わしゃ二十歳、死なぬ子三人みな孝行、使って減らない金百両、死んでも命があるように」

 いつの世も人間の欲望には限りがなく、現実には「ああなりたい」「こうしたい」と望むことの百分の一、いや万分の一も実現しえない。そうなると、まさしく釈迦さまが「人生はこれ苦なり」と説かれた通りの人生を歩むことになるだろう。

 仏教詩人として有名な坂村真民氏の作品に、『両手の世界より』という詩がある。

「両手を合わせる、両手でにぎる、両手で支える、両手で受ける、両手の愛、両手の情、両手を合わしたら喧嘩(けんか)もできまい、両手で持ったらこわれもしまい、一切衆生(いっさいしゅじょう)を両手に抱(いだ)け」

 泣かせた者は泣かされる、恨んだ者は恨まれる。そして、拝んだ者は拝まれる。お釈迦さまの悟りとは、私たちがお互いの存在に尊い仏を発見することであり、日蓮聖人のみ教えは、本当の意味で人間性を尊重する宣言であった。

 朗らかで和(やわ)らかな、いつも平等公正に世を照らす朝日のような仏さまのお姿が「南無妙法蓮華経」であり、実は光輝くあなたの真心もまた「南無妙法蓮華経」なのだ。

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