lotus column |一番の孝行 by Shougyo
what's new 「孝行したい時には親はなし」ということわざは、ずいぶんと言い古された感があります。でも、これは単に孝行だけにとどまることではありません。

 例えば、親や祖父母の色々な「ものの見方」や考え方に反発していたが、亡くなられた後で納得する時がきて、有り難さが分かるという場合があります。特につらい時、苦しい時になると「こんな時におばあちゃんがいてくれたら」とか「親父がいてくれたらなぁ」などと思う時もあるでしょう。

 このような後悔は現代のみならず、3000年前のインドにもありました。そこを見定めて、人々を先の先まで導かれたのがお釈迦さまです。

 お釈迦さまは、皆がご自身と同じように悟りを開いて仏となれるように、あえてこの世から姿を消されました。その様子は『法華経』の「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」に説かれており、去られたお釈迦さまを慕(した)う気持ちが、かえって皆の強い信心を生み出したのです。

 来月はお彼岸、そして夏にはお盆と、亡くなられた方々をしのび、追善の供養をいとなむ行事が続きます。「孝行したい時には……」とか、「こんな時に○○がいてくれたら……」という後悔のない生活。お彼岸やお盆を、そんな生活を送るための「心のトレーニング期間」として頂ければ、それこそご先祖様へのまたとない孝行となります。

 お経は、心のトレーニングをするための教科書ですよ!

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