お会式 |末法救済のシナリオ by Taiko
季

釈尊降誕会

立教開宗会

盂蘭盆会

お会式

釈尊成道会

初詣

節分会

釈尊涅槃会

日蓮聖人降誕会

彼岸会

用意周到な証明

 日蓮聖人は法華経の経文に照らされた通り「上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)」の生まれ変わりではありますが、ご自身ではそのことをはっきりとは述べておらず、ただ「そうであろうか」と触れるだけにとどめておられます。

image しかし、心の内ではそのことを確信しておられたに違いありません。なぜなら日蓮聖人は、ほぼ全生涯を費やしてすべての経典とインド・中国・日本の仏教解説書を研究し、さらには中国の様々な書物を考究(こうきゅう)されて、法華経が真理の中の真理であることを証明され、そこからご自身の立場を照らし出されているからです。

 当然のことながら、証明というものは誰もが納得できるものでなければなりません。そのためには世間の現実を考慮した上で、理論や証拠だけで説得しようとするのではなく、思い上がりの強い人のそしりを避け、情緒的にも反発を招かないようにという周到な配慮があって、ご自身が上行菩薩の生まれ変わりであることを明言されなかったと考えられます。

日蓮聖人の本願

 このように日蓮聖人は本仏釈尊(ほんぶつしゃくそん)の使いとして、末法の世、つまり私たちが現在暮らしているこの世の中に法華経を広めようとして、苦難に次ぐ苦難の生涯を送られました。そこに一宗一派の勢力を伸ばそうという意図は微塵もなく、人々が法華経を信仰し「和」を中心とした考え方や感じ方をつちかうことで、自然に世界の平和と幸福が現実になるという「立正安国(りっしょうあんこく)」の精神に基づかれたご生涯だったのです。

image では私たちが立正安国を実現させるためには、一体どうすればよいのでしょう。法華経にはその方法も具体的に示されています。それは、自分が出会う人すべてに生身の仏さまの姿を観じ、心から礼拝をささげるという行動なのです。

 いま目の前にいるすべての相手に仏さまのお姿を見い出し、いつも何らかの形で自分を導いてくれているのだと尊敬し合うことで、立正安国は実現します。これこそ日蓮聖人の本願であり、本仏釈尊の本願でもあります。皆さんがお題目を広め、法華経を広めるということは、「世界全体の幸福を願う」という大いなる慈悲の行動にほかなりません。

お寺へ行こう!
 10月以降になると、方々のお寺で「お会式」が営まれます。
 この日は菩提寺へお参りし、法華経の正しい理解とお題目の実践を教えてくださった日蓮聖人に報恩の誠をささげ、立正安国を祈りましょう。
お寺へ行こう!

left

page 1 | 2 | 3

 

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.