UFO通信 |嘘つき役人・嘘つき教師に嘘つき放送局(3) by Ufo

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 それでもコマーシャルの時間を買う方は、他の選択肢が無いものだから頭を下げる。というわけで、局側は自分たちに力があるものと錯覚してしまっているようだ。何のかの言っても、政府は自分たちを守るはずだと思っているかに見える。

 公式には「世論を代表している」とか「世論を形成する」とか立派なことを言っているのだから、多少なりともまともな努力をしているのであればまあまあ許せるが、ドキュメンタリーと称してヤラセはするは、キャスターと称する輩はさも長期に渡って精細に取材しコメントしているかのように見せかけておいて、実際現地に居たのはわずか半日、早い話がコメントは取材する前から決まっているという杜撰(ずさん)さ。その上、訳の分からぬ新興教団の連中がちょっとネジ込んだだけで言いなりになってしまうという弱腰。結果、彼奴等(きゃつら)の殺人に手を貸してしまうに至り、お話にも何にもならない。

 と書いてきた所で翻(ひるがえ)って見ると、どうもこうした利権体質を許す、あるいはもっと積極的に善しとする風潮が、日本に結構古くからあるのかもしれぬと思い始めた。例の「家元制度」のことに思い至ったのだ。

 確かに初代家元は実力もあり、人格者でもあったろうが、二代目からはその保証はない。「家元の権威」なるものは、実力や人格から「血筋」に変わっていく。実力・人格が極端に低いものでなければ、大抵は安泰である。たまに跡目相続でもめることはあるが、たいがい血筋の濃い者が本家を継ぎ、薄い者あるいは他人は軍門に下るか、別派を立て「初代家元」になるかである。「家元」とはよくぞ言ったり、である。

 いずれにしろ、特に芸事の場合は、誰もが納得できるような評価基準があるわけでもないし、「結局は金の問題か」で済んでしまうのだろう。それに末端の弟子にしてみれば、厳しい修行に耐えるより、金で権威を買えるならその方が良いのかもしれない。もしも、これが当たっているとすれば、そもそも人間は怠け者であるというのがますます当を得ていることになるが、やれやれ……。

 話はさらに飛んでしまうようであるが、このお稽古事が、お茶やお花のたぐいであればまだしも、ピアノ・ヴァイオリンのたぐいにまで「家元制度」が支配するのだから、止(や)んぬるかなと言うほかない。

 言うまでもなく、ピアノ・ヴァイオリンの先生方の頂点に立つ人が、家元を自称なさっているわけではない。血筋が物を言うことは無さそうであるが、師匠と弟子の関係が金の流れの道筋であることは、どうやら本当らしい。お金が十二分に無かったために、国立芸大への進学をあきらめるようやんわり諭された人の話をうかがうと、やっぱりそういうことであるようだ。

 ちなみに彼は、そういうルートを離れ単身渡欧、現在パリでピアニストとして活躍中。「一体ナンヤネン」と思ってしまう。

 閑話休題。

 さてさて日本は……。何のことはない、考えることもせず、体を使うことも要らないような社会を作ろうとしているのだ、ちょいと頭のいい連中はそのことだけを考えているのだ、と解釈すれば、あきらめはつかぬが少し見えたような気分にはなれようというものか。

〈H9.1/1初出〉

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