lotus column 心の基準 by Chishin
what's new

 今から130年前の明治5年12月3日、日本の暦(こよみ)は旧暦(太陰太陽暦)から太陽暦(グレゴリオ暦)に改められ、日本はこの日、突然に明治6年(1873)1月1日を迎えた。

 ここに欧米先進国と共通の日時に足並みをそろえることで、日本は世界の社会機構へ大きく仲間入りをしたことになる。

 この「時の統一」をはじめ、長さ、重さ、広さ、さらには善悪・正邪といったの基準までも、欧米の物差しで測られることが多くなった。しかし第二次大戦後、アジアやアフリカ、それにアメリカ等の有色人種は、自分たちの国や民族を覆(おお)っていたそれら基準が、決して平等でないことに気づきだした……。

 そして次第に、お釈迦さまが説かれた心の基準、すなわち仏教が、日本人をはじめアジアの人達から見直されるようになってきたと思う。

 世界では、自分たちの神を崇(あが)めるあまり、他の神を崇める国々との争いが絶えない。そして日本でも、神による世界統治期間を示す「世紀」という基準が違和感なく受け入れられる時代になったが、私たちは絶対君主である神の創造物でもなければ、決して神から喜びや罰を与えられているわけでもない。

 どの国や民族の神さまが本物というわけではない。世界中の誰もが平等に仏さまの慈悲に包まれ、誰もがこの世の摂理(せつり)を悟り、それに適った思考・行動を起こすことができる。そんな「誰もが仏になれる」教えだからこそ、仏教でしか世界の平和は実現できないのだ。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.